どういった部分に変化があるのか?リスクは?そのような疑問に対し、調べた内容をまとめます。今後私が治療を開始した際には体験談も踏まえて追記していく予定です。
Contents
1.女性ホルモンとは
2.効果が表れる部分
3.効果が無い部分
4.治療に関するリスク
女性ホルモンとは
医学用語ではエストロゲンと呼ばれ、一般的にエストロジェン、卵胞ホルモンと呼ばれております。
女性ホルモン検査では、血中内に存在するエストラジオール(エストロゲンを代表する成分)を計測することで知られております。
このエストロゲンは女性の体を形成する上で非常に重要なホルモンとされており、女性の場合、妊娠機能に大きくかかわっております。
参考サイト:Wellness
MTFさんにも関係する事項として、体内カルシウム量の調整にエストロゲンは深くかかわっております。(骨粗鬆症の予防)
また、このホルモンは多すぎれば良いというわけではなく、多いと乳がんや子宮がんの発症率を高めると言われているそうです。
参考サイト:田中消化器化クリニック
さて、ホルモン治療を開始するMTFさんにとって、どのような効果あるかは押さえておくべきだと思います。
次の項目でまとめていきます。
効果が表れる部分
効果が表れる部分は以下となります。
・乳房
・皮膚
・生殖器及びその性能(賛否あり)
・脂肪と体重
・性欲(賛否あり)
・体毛
・その他ホルモン関連
参考サイト:自由が丘MCクリニック
・乳房
治療を開始して、3か月~3年程度で効果が表れ始めます。
ただし、約半分の人がAカップ以上にならないため、海外の場合60%以上のMTFさんは豊胸手術を受けているとのことです。
こちらに関しては個人差が大きいため、ホルモンのみならず、遺伝、栄養バランス、体質など多くの要素が関わってきます。
また、乳房の増大の他に、「乳輪の色素変化」「乳頭の過敏性の増加」が発生する可能性があるようです。(要するに乳首黒ずむかもよ、乳首敏感になるかもよってことです。)
余談ですが、バストアップにはエストロゲンの他にプロゲステロンと言うホルモンが関係しております。
プロゲステロンには乳腺の発達を働きかける作用があります。(一般的に黄体ホルモンと言われる)
参考サイト:船橋中央クリニック
・皮膚
治療を開始して、3か月~6か月程度で効果が表れ始めます。
肌はキメが細かくなり透明度が上がるようです。
また、オイリー体質な場合、皮脂減少によって乾燥肌になる可能性がございます。
参考サイト:VOGUE
・生殖器及びその性能(賛否あり)
治療を開始して、1か月~3か月程度で効果が表れ始めます。
生殖器(外見)の効果としては、陰茎、睾丸の縮小。勃起しずらくなるといった現象が起こります。
機能に関しては、精子の数が減少し、前立腺の大きさも縮小するそうです。
そして、賛否ありとした理由はこの変化が不可逆という点です。
ホルモン治療を開始し、ある程度経過すると男性としての生殖機能が完全に失われる段階が訪れます(精子が出なくなる)。
こうなった場合、ホルモン治療を中止しても元に戻ることが無いため、自分の子供が欲しい場合はよく考えて治療を行う必要がございます。
精子が出なくなることをメリットと捉えるか、子供が作れなくなるデメリットと捉えるかは賛否両論と言えるでしょう。(私はメリットと捉えております)
参考サイト:医療法人 貝塚病院
・脂肪と体重
治療を開始して、3か月~3年程度で効果が表れ始めます。
皮下脂肪がつきやすくなる(太りやすくなる)効果がございます。
太りやすくなると聞くとデメリットのように聞こえますが、MTFさんにとって皮下脂肪はとても重要な物であり、女性らしい丸みを帯びた体系になる事が出来ます。
太りやすくなる要因はエストロゲンの脂肪蓄積作用によるものです。
また、乳房の肥大化にも皮下脂肪は重要であるためこの効果は大きなメリットと言えるでしょう。
また、余談ではございますが筋肉量の減少も同時に発生するそうです。
参考サイト:医療法人 冬城産婦人科医院
・性欲減少(賛否あり)
治療を開始して、1か月~3か月程度で効果が表れ始めます。
こちらに関してですが、個人差があるようです。
性欲減少と言っても男性的な性欲の減少を指し、性欲自体の消失などは調べた限り無いように感じました。
・体毛
治療を開始して、3か月~3年程度で効果が表れ始めます。
髭の成長がストップし、結果的に減少していきます。
体毛に関しては毛が細くなると言われておりますがこちらも個人差があるようです。
また、テストステロン(男性ホルモン)減少により、禿予防に繋がります。
・その他ホルモン関連
ホルモン治療を開始するとエストロゲンの作用により、LDLコレステロールや中性脂肪が増加すると言われております。
LDLコレステロールは増えすぎると動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳梗塞を発症させる要因となります。
中性脂肪(トリグリセリド)は、人間にとって重要なエネルギー源であり、必要不可欠ですが、取りすぎると体脂肪となり、生活習慣病を引き起こす要因となります。
また、男性ホルモンが減少することでホルモンバランスが乱れ、めまいや吐き気と言った症状を起こすことがございます。(こちらに関してはリスクにて解説いたします)
参考サイト:e-ヘルスネット
効果が無い部分
効果が表れる部分は以下となります。
・声(喉仏)
・骨格
・二重など遺伝的要因
参考サイト:自由が丘MCクリニック
・声(喉仏)
喉仏は第二成長期が終了した時点で不可逆な変化となります。
つまり、ホルモン治療を行った場合でもこの変化は取り除くことが出来ません。
MTFさんはボイストレーニングや声帯手術などを実施し、対処をしているのが現状です。(私も現在ボイストレーニング実施中の身であります)
・骨格
骨格も同様、第二成長期が終了した時点で不可逆な変化となります。
おもに、頬骨、前頭骨(おでこの骨)、篩骨、肩幅、肋骨、骨盤がMTFさんにとって悩みの種になる可能性がございます。
幸い骨格整形と言った技術が存在する為肩幅などはある程度整形可能ですが、服装や姿勢などでカバーしていく必要があります。(今後記事にします。)
・二重など遺伝的要因
こちらに関してはそのままの意味です。
女性ホルモンは投与したら美人になるというわけではありません。
本当の自分を取り戻すためにはお金と努力が必要です。。
治療に関するリスク
上記で記載した通り、これだけ多くの変化があるホルモン治療の為、それ相応のリスクがございます。
・血栓(心不全、心筋梗塞、脳梗塞)
・肝機能障害
・血中コレステロールの上昇(効果が表れる部分にて説明済み)
・更年期障害
・治療の副作用(メンタル系含む)
・乳がんのリスク
・糖尿病の悪化
参考サイト:岡山大学産婦人科・ジェンダークリニック
・血栓(心不全、心筋梗塞、脳梗塞)
女性ホルモン(エストロゲン)の副作用には、血液を凝固させる作用がございます。
固まった血液が剥がれ落ち、毛細血管などに詰まることで血液の流れが止まります。
これを「血栓」といい、場所によっては「肺塞栓症」「心筋梗塞」「脳梗塞」が発生するリスクがございます。
ホルモン治療患者の血栓症発症は約20倍に上昇するとされているため、
治療を開始した場合2か月程度に1度血液検査を実施しなければなりません。
こちらは女性ホルモンを経口摂取している場合にリスクが上昇します。
薬は肝臓にて分解が行われるため、肝臓に負荷がかかります。
参考サイトが少なかったため詳細に記載できず申し訳ございません。
・更年期障害
更年期障害はSRS手術(陰茎及び睾丸の切除、女性器の形成手術)及び睾丸摘出手術後、女性ホルモン治療を中断した場合に起こります。
睾丸は男性ホルモンの供給源となっており、そこを切除したうえで、女性ホルモン治療を中断すると体内にホルモンが存在しなくなります。
SRS手術(陰茎及び睾丸の切除、女性器の形成手術)及び睾丸摘出手術以降は一生投与する必要があるということです。
・治療の副作用(メンタル系含む)
個人ブログや病院のサイトで記載されている主な副作用として、「めまい」「吐き気」「胃のむかむか」「食欲減少または増加」「体の倦怠感」「頭痛」「精神不安定」などがあげられます。
これらは個人差が大きく、全く発症しない人もいるようですので一概には言えません。
また、治療開始時点で発現することが多く、長くても3か月程度で回復傾向に向かっているようです。
ホルモン治療を行う際は担当医師と相談しながらホルモン投与量を調整する必要がございます。
最後に
ホルモン治療は適切に行えば怖いものでは無いと思います。
私も恐らく来年にはホルモン治療を開始する身となりますので、知識を蓄え万全の状態で治療していきたいと思います。
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以上、よろしくお願いします。
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