性同一性障害かもと思った場合はどのような流れで治療を進めれば良いのか。
今回は今までの記事で不足していた点を中心にまとめてみました。
Contents
1.全体の流れ
2.精神科受診
① GID外来を扱っているか
② ガイドライン順守の確認
③ 通える距離かどうか
④ 期間・費用の理解
3.カウンセリング
① 自分史を書く必要がある
② 話したい事はまとめておく
③ 辛いエピソードについて
4.判定会議
5.最後に
キャラ案を相談していた友人に記事がバレました。
今回の記事はその友人からのリクエストとなります。
全体の流れ
性同一性障害かな?と思った場合、
画像のような流れで治療を進める事になります。
検査内容や発行される実際の診断書画像などは、
以下の記事にまとめてありますのでご参考ください。
今回は今まで解説していなかった、以下に焦点を当てて解説をしていきます。
・精神科受診の選び方
・カウンセリングの補足
・判定会議の留意点
精神科受診
ポイントまとめ
① GID(ジェンダー外来)を取り扱っているか② ガイドラインに沿っているか
③ 通える距離かどうか
④ 期間・費用を理解しているか
①GID(ジェンダー外来)を取り扱っているか
ホルモン治療を始めるにあたって受診する科は精神科となります。
しかし、精神科といってもジェンダー外来を取り扱っていない病院も多くあります。
以下の様な方法でジェンダー外来を取り扱っているか調べてみましょう。
(1) 病院公式サイトから取り扱い対象科を確認
(2) 病院へ直接問い合わせをして確認
^p^
自称博士ぇ!具体的な病院名を教えてください
よろC!
では、Lenaさんが調べてた際の病院名を以下に記載致します。
ご参考にどうぞ。
・自由が丘MCクリニック
・あべメンタルクリニック
・若松町こころとひふのクリニック
・幹メンタルクリニック
・さとうクリニック
・彩の国みなみのクリニック
・ナグモクリニック大阪
・はりまメンタルクリニック
・ちあきクリニック
・松原病院
・岡山大学病院 ジェンダーセンター
^p^
自称博士ぇ!列挙されても調べるの面倒です。
それでも助手かね君は。
「性同一性障害 病院 〇〇」で検索すれば
近場の病院がヒットしますので、
まずは、そこを受診するのが良いかと思います。
※〇〇は地名
②ガイドラインに沿っているか
これも重要な点です。
ガイドラインに沿っていない場合、
身体治療ができない場合がございます。
^p^;
治療ができないとはどういうことでしょうか?
うむ。
正式な方法で治療を開始する場合、
判定会議で「治療が妥当」と認められなければ
治療を始めることができません。
よく「診断書」が発行されたから治療が始められると勘違いしがちですが、
「診断書」とは判定会議を行うための医師による「意見書」の扱いとなります。
^p^
でも意見書で治療をしてくれる病院もあるのですよね?
あります。
というかガイドラインに沿ってなくても、
最後(ここでは性別適合手術SRSを指す)まで進められます。
ただし、そういった病院は少ないですし
病院によっては意見書を求められることもございます。
^p^
ではガイドラインに沿っている場合のメリットは?
メリットはホルモン治療を受けられる病院が増えることがあげられます。
判定会議で要治療と判断されていることを条件としている病院が多いので
そういったところでも治療が受けられるのはメリットです。
また、判定会議に沿っている病院は治療に対しても、有識者が多く
アフターケアが充実している場合が多いです。
不足の事態に備えられるのもメリットになるはずです。
③通える距離かどうか
こちらも重要です。
ガイドラインに従っている場合最低でも6回は通院する必要がございます。
゜ω。
でも、近くに病院がないのですが…
はい。
MtFさんの住んでいる地域に病院がない場合もあり得ると思います。
そういった場合は「オンライン診療」を実施している病院を
探して見るとよいかもしれません。
^p^;
オンライン診療ってなんですか?
オンライン診療はスマホやPCからビデオ通話をしながら診断をする方式です。
④費用や期間を理解しているか
診断を行う過程でかかる費用や、
その期間はあらかじめ把握しておく必要がございます。
^p^
費用は…30円くらいですか?
君のIQはそのくらいですね。
詳細な金額は以下の記事で詳細に記載おりますので
ご参考にどうぞ。
大まかな費用として、10万程度かかります。
期間は「意見書」発行までに半年以上。
「判定会議」終了までには1年程度かかると思います。
カウンセリング
ポイントまとめ
① 自分史を書く必要がある② 話したい事はまとめておく
③ 辛かったエピソードはより詳しく伝えよう
①自分史を書く必要がある
カウンセリングが始まって一番最初に依頼されるのが自分史になります。
自分史はガイドライン上必ず必要になるものですのでどの病院でも必須となります。
^p^
自分史はどういったところで活用されるのですか?
多岐にわたります。
担当医師や担当カウンセラーはもちろんの事、
判定会議に参加した医師にも見られることになります。
自分史が利用される範囲についてはあらかじめ説明がございます。
また、同意書にサインする必要がありますのでしっかりと確認しましょう。
^p^;
しかし、書き方が良くわからないですね。。
うむ。
そんな貴方に朗報です。
自分史の書き方を完全レクチャーした以下記事をご確認ください。
テンプレートもございますので是非ご活用いただければ幸いです。
②話したいことをまとめておく
^p^
これはどういうことでしょうか?
これは費用を抑えるために必要になります。
いざカウンセリングが始まると上手く話せないといった人が多いようです。
カウンセリングは大体30分~1時間と時間が定められている為、
時間内に終わらない場合は回数が伸びてしまいます。
^p^
え?納得できるまで回数をこなせば良いのでは?
1回7000円ですよ。
100%実費の為費用を抑える事に1回でも少なく終えられるようにしましょうね。
③辛かったエピソードはより詳しく伝えよう
ここが重要なポイントで、今までMtFさんの中で辛かった出来事などは
詳しく伝えるようにしましょう。
^p^
何か理由があるのですか?
はい。
判定会議の判定基準に最も寄与する項目だからです。
※性別違和の実態を明らかにする。(ガイドライン項番(2))
^p^
なるほど。ちなみに自称博士はどのような事をお話に?
私の場合は以下のような内容を伝えましたね。
・2次性徴で男性的特徴が強くなるたびに憂鬱になった
・半袖やシルエットが出る服は着れなかった
・周りとに付き合い方がわからなくなった
・精神不安定な状態になっていった
ただし、
本当に辛くて誰にも話したくないような内容は話さなくても大丈夫ですよ。
紙に書くのと話すのでは精神的負担が変りますからね。。
判定会議
要参照
ブログ方針変更と注意喚起上記の記事でも言及してますが、注意することがございます。
^p^
注意することですか?
はい。
この判定会議結構予約が埋まっているらしく、
大体半年先になる見通しだそうです。
^p^;
え、それじゃあその間はどうなるのですか?
もちろん身体治療も始められませんのでひたすら待つことになります。
。ω゜
人生設計とか狂う人とか出てきそうですね。。
私もこれでかなり悩まされましたが、
一応解決策はございます。
診断書発行時点で身体的治療を受けられる機関を探す。です。
私はかなり遠方になりましたが治療を受けられる病院を
見つける事が出来ました。。
最後に
お疲れ様でした。
今回はリアル知り合いからのリクエストでしたが、
これからもリクエストを頂ければ優先して記事にしたいと思います。
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以上、よろしくお願いします。
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